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スーツの種類

今の時代の主流になっているシングルスーツ

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若い世代ではスリムフィットが人気

シングルは、正式にいうと「シングルブレステッド」になります。ラペル幅は、8~10㎝。スーツのジャケットボタンが1列、2つボタンと3つボタンのものがありますが、今は2つボタンが主流で、ビジネスシーンで最も見かける一般的な型でしょう。着方として2つボタンは、上のボタンだけを留め、下のボタンをはずします。3つボタンを着たとしても、一番下のボタンをはずすようにします。シンプルですっきり見えることから、新入社員などをはじめとした若い世代は、2つボタン、ノータック、裾上げシングルが人気となっています。体型的なことも含めて、若い世代ではスリムフィットがとても人気ですが、流行に体型が合わないにもかかわらず、無理をしてスリムフィットを選ぶと、見るからにキツキツになってしまいますから、せっかくスーツを着ても格好よくは見えないでしょう。体に合ったシルエットを選ぶことが大切です。

 

1~4つのボタンによって印象は変化

スーツのタイプがシングル主流ということは、街中を見てもわかるでしょう。1~4つのボタンによって印象は変わります。1つボタンは、前開きが大きくなる分、全体のシルエットがスリムで、襟も細めなドレッシー。パーティーやイベントに映えるシルエットですから、ビジネスには向かないでしょう。中に着るシャツは、ワイドカラーは止めておく方が無難です。2つボタンは、シャープな印象でフレッシュ感のあるシルエット。オーソドックスな3つボタンからのトレンドシフトで20~30代に支持され、ビジネスシーンには大活躍します。中に着るシャツは、ナローショートカラーにすると一段とスリムさが際立つでしょう。3つボタンは、真面目な印象を残し、オーソドックス派におすすめのビジネスの定番。年代を問わず形が決まる安心感があります。中に着るシャツもワイドカラーでも、スタンダードカラーでも無難に合わせられます。4つボタンは、カジュアテイスト。活躍の場は少ないかもしれません。

 

 

根強いファンがいるダブルスーツ

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ダブルスーツにもトレンドがあった

ダブルスーツの形はだいだい浮かぶと思いますが、ジャケットの前身頃が大きく重なり、フロントボタンが縦2列に並んでいます。ボタンの数は4~6つ。ダブルスーツの正式名はダブルブレステッド。ダブルスーツの原形は、18世紀頃の軍服、乗馬服、アウトドアの服から始まっています。そのような長い歴史があるとは思わなかったのではないでしょうか。着用している人口からすれば、日本ではあまり見かけなくなったダブルスーツですが、今から30数年ほど前にはソフトスーツという名前で、アルマーニなどのブランド服がこぞって製作していたものです。ゆったり目のオーバーサイズ、低いゴージライン(衿刻みの縫い目線)、太いラペル幅。このデザインが当時、ソフトスーツとして流行りました。今でもイメージとしては、ダボッとした感じがあるダブルスーツですが、現在では、ウエストラインがシェイプした細身のシルエット、 高めのゴージラインが人気となっています。ラペルの形は、シングルスーツ同様、ノッチドラペルとピークドラペルがありますが、ダブルスーツはピークドラペルがどちらかというと主流になります。ラペル幅は、シングルスーツより太めで、9~11㎝ほど。ラペルのラインは、直線的か曲線的か、製作するテーラーやブランドによって違い、個性の一つとなります。

 

ダブルを愛するなら、素敵に見える着こなしを

一般的にダブルスーツと聞くと、「年配の人が着るもの」「いつ着るのかわからない」「格好悪い」などとマイナーイメージが先行していないでしょうか。日本ではあまり評判が好ましくないダブルスーツですが、海外では年齢にかかわらず、着こなし方のポイントを押さえたお洒落な着こなしがあちこちに見られます。日本人もきちんと体形に合ったものを選べば、印象は変わるのではないでしょうか。日本では、ゆとりを入れ過ぎの傾向があります。しばらくトレンドはシングルですが、ダブルを愛するなら、素敵に見える着こなしをしていきましょう。

 

 

当たり前にある、定番のツーピース

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ビジネスシーンで一番馴染みのある服装

ベストを着用するスリーピースというスーツに対して、普通のスーツであるジャケットとスラックスのセットを指してツーピースと呼んでいます。広い意味では、共布で2種類以上の組み合わせになっている衣服をいい、ジャケットとスカート、ジャケットとスラックス、ベストとスカート、ベストとスラックスなどになりますが、狭い意味では、男性の一般的なスーツをいいます。昔から「上下揃い」「二点揃い」といわれ、日本人にはビジネスシーンで一番馴染みのある服装だといえるでしょう。売り場にあるスーツというのも、ツーピースがほとんどです。

 

ツーピースを臨時のスリーピースにすることも

普段、手持ちのスーツといえばツーピースということになるでしょう。そこで、もし、友人や知り合いの結婚式に呼ばれたとしたら、何とか手持ちのツーピースを活かせないものかと考えるのではないでしょうか。結論からいうと、ツーピースをスリーピースに変えることは可能で、それにはベストをつけ足せばよいのです。後づけのベストは「オッドベスト」といわれます。通常、共布のベストをつけるのがスリーピースですから、ツーピースに今さら共布でベストを作るわけにはいきませんので、お洒落という視点に立って、まったく違う色や素材のベストを作り、変化をつけるのです。そうすると、通常のスリーピースとは違う、ツーピースからならではのスリーピースができあがるでしょう。この時に注意したいことは、ベストの色を地味にしておくことです。その代わり、ネクタイで華やかさを出せばバランスよくなります。この応用こそが、センスの見せ所となるでしょう。ただし、普段から着古したようなツーピースを活用しようとするのは止めましょう。ツーピースを臨時のスリーピースにしてフォーマル的に着こなすのは、あくまでも応用という位置づけで、本来のフォーマルからすると格下の位置になりますから、だらしなく見えてしまうようなツーピースなら、買い直した方がよさそうです。

 

 

フォーマルシーンでも合うスリーピース

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着る場所や人を選ぶのがスリーピース

三つ揃えスーツという言葉を聞いたことがないでしょうか。それがスリーピーススーツのことになります。スーツのジャケットとスラックスにベストを組み合わせたスーツセットで、ジャケット、ベスト、スラックスが共布になり、ダンディーさが増すことで、ビジネスに華やかさが加わります。スリーピースにするメリットは大きく三つ。第一に、ジャケットの下にベストを着用していますから、ジャケットを脱いでもベストが存在の個性を引き立て、花を添えます。第二に、ベストの下にネクタイを隠しますから、ネクタイが邪魔にならず、ビジネスシーンで実用的でもあります。第三に、フォーマルな場にも着用できる、応用できるということで、落ち着いた印象を与えることができます。これだけインパクトを与えるのがスリーピースですから、仕事も、遊びも「できる奴」というような人間性がついてこなければ、スーツとアンバランスな印象を与えてしまうかもしれません。思い起こしてみれば、経営者や役職者、セレブなど、それなりの方々が着こなしていることが多いですから、新入社員が着るものではないといっても過言ではありません。また、平社員においても同様です。通常の商談をする時に取引先で着用しない方がよいでしょう。それだけ、スリーピースというのは、着る場所や人を選ぶということを注意して覚えておきましょう。

 

ビジネスのスーツの最高峰

ツーピースと同様に、ジャケットの一番下のボタンは外しますが、ベストのボタンはケースバイケースです。一番下のボタンを留めるように仕立てられたのであればそのように、一番下のボタンを外すように仕立てられたのであればそのようにすることになっています。ジャケットを脱ぐことを考えると、ベストのサイズ感やボタンの規定が合っていなければ、全体が台無しでしょう。ビジネスのスーツでは最高峰になりますから、隅々まで気を配って着こなしたいのが、スリーピースだといえるのではないでしょうか。