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スーツのお手入れで守りたい4ポイント

1.スーツの寿命は

スーツの寿命はお手入れ次第

ビジネスマンの命、ビジネスマンの制服ともいうべきスーツですが、何着かは持っていても、毎日着続けているものですから、いつかはほころびたり、破けたりして、いつかは寿命を迎えるでしょう。スーツはいつまで着られるのかなどとは、あまり考えたことがないかもしれませんが、いつか寿命がくるなら、タイミングがあるなら、その目安の時期を知っておいても損はないでしょう。スーツの寿命は春夏物、秋冬物で違います。それぞれ、3年、4年ほどのようですが、なぜこの年数が出てくるかというと、法律にある、衣類の平均耐用年数期間によるものです。その目安時期というのは、もちろん、個人のお手入れでも違ってきますし、毎日のスーツの着脱回数などによっても違ってくるのでしょうが、お手入れが良ければ1~2年は寿命を延ばすことが可能になるといわれています。お手入れ度合いの他に、生地素材によっても違いはあります。ウールなどの天然素材の生地はデリケートですから、少しでも気を抜いているとダメージの進行が早くなる傾向にあり、ポリエステル素材は化学繊維ですから、割とお手入れをしなくてもダメージを受けにくいなどの特徴を覚えておくと、いつものスーツにますます愛着がわくことでしょう。

 

知らないうちにダメージが始まっている

明らかにスーツのダメージがわかることは、穴が開いている、ほころびている、破けている、型崩れしているなどです。そうなれば誰でも気がつきますが、そうでなくてもダメージが始まっている場合があります。ポイントとなる2つをお知らせしましょう。1つはテカリ、もう1つは、シワです。袖口やお尻の部分などは、いつも摩擦や圧着を受けていますから、ブラッシングやスチームアイロンでも取れない場合は、寿命が来ているサインになります。下着と違って、毎日洗濯ができないですから、汗やほこりでダメージを受け続けているスーツをもっといたわる気持ちで着るようにすれば、多少は長持ちするかもしれません。

 

 

 

2.季節ごとに分けるべきスーツ

季節ごとにスーツを替えながら、お手入れも

年中、同じスーツを着ているイメージがビジネスマンにはありますが、何となく夏と冬は違うことぐらいはわかるでしょう。裏地のありなしがありますから。実は、素材として春夏もの、秋冬もの、オールシーズンものと分けることができます。春夏ものは背抜き仕様で薄く軽い生地、素材はウール、コットン、綿(100%)、モヘア、麻(リネン)、シアサッカー、ジャージー素材など、秋冬ものは総裏仕様で厚く重い生地、素材はウール、カシミア、綿(100%)、ポリエステル混などになり、夏を除くオールシーズンにおすすめなのがウール素材ということになります。本当の意味でのオールシーズンというのはありませんが、年中着られるということになれば…ということです。春夏、秋冬という分け方ですが、衣替えだと一般的には春秋に1回ずつという方が多いかもしれません。関東では、春の衣替えは4月下旬~5月中旬頃、秋の衣替えは10月初旬から10月中旬頃が良い時期ではないでしょうか。この頃はクールビズで、真夏は上下のスーツは着ないことも多くなっているかもしれませんが、このように季節ごとにスーツを替えながら、お手入れもしっかりしていきましょう。

 

ビジネスマンなら、最低でも季節で替えたい

スーツの清潔感や寿命のことを考えると、何着かのスーツを持っていると着回しができますからおすすめです。お洒落な面からしても良いことでしょう。春夏、秋冬というシーズンで3着ずつ持っていれば、クリーニングに出したとしても困ることもないですから、余裕を持って着回すことができ、やはり、スーツは季節ごとのものを数着持っているべきです。スーツというのはビジネスマンにとっては制服であり、必需品ですから、もし、スーツ代を節約して年中同じスーツを着ていると、社会人になって何をやっているのだろう、配慮や気遣いがなく身なりに無関心ではないかなどという評価になってしまうかもしれません。せめて、季節で着替えることはしたいものです。

 

 

 

3.スーツは手入れ次第で長持ちする

スーツは手入れ次第で長持ちする

スーツは手入れ次第で長持ちするものです。スーツを傷めたり、寿命を短くしたりする原因を取り除いて、スーツの負担を軽くしてあげることが、スーツにとって良い環境になっているということになります。スーツの負担になっていることを挙げてみると、「毎日同じスーツを着ること」「ハンガーに掛けず、脱ぎっぱなし」「スーツでの運動(走ることや自転車こぎなど)」「頻繁なクリーニング」などです。どうでしょうか。案外、やってしまっていたことも多いのではないでしょうか。これらと反対のことをすれば、だいぶスーツに対して優しくなっているといえるでしょう。反対のことを具体的にいうと、「1回着たら2日は休ませる」「ポケットの中身を出し、ハンガーに掛ける」「ほこりを落とすブラッシングをする」「すぐクローゼットにしまわず、陰干しにする」などです。始めは面倒くさいかもしれませんが、習慣づけてしまうと何でもなくなりますから、継続してみましょう。

 

ダメージが少なければ、少ないほど良い

ある洋服の仕立屋さんがいうには、お手入れは1にも2にも「ブラッシングと休養、プレス」に尽きると。そうすれば、いつでも恥ずかしくないような品質をキープできているのだそうです。おすすめだというのは、静電気が発生しない、上等な箒ブラシ。これで毎日、ブラッシングするそうで、後は、風通しの良い場所で陰干しをして乾かしたら、数日間は休養させることだそうなのです。なるほど…です。また、長持ちというと、ジャケットとパンツの上下で長持ちしてくれないと困るわけですが、パンツはお尻部分や股部分の摩擦が大きいですから、どうしてもパンツのほうがダメージを受けやすく、ジャケットより先に寿命が来てしまうことが多いといいます。そこで今の時代、重宝するのがツーパンツです。始めからパンツが2枚用意されているスーツセットですから、パンツを交代にはけますし、ダメージは半分になりますから、寿命は倍に伸びることになります。

 

 

4.スーツの手入れの仕方

スーツを見極めながらの手入れが最適

スーツとして長持ちさせるなら、基本中の基本はブラッシングです。単にほこりを落とすだけでなく、生地の繊維を整えてくれる役割もしていますから、力任せにブラシを動かせば良いというものではありません。上から下へ優しく払う程度に動かします。毎日5分ほど繰り返せば、かなりスーツは長持ちするでしょう。ブラッシングポイントは、4ヵ所。部位に分けて見てみます。背中:汚れがつきやすい衿と肩から上下にブラッシングします。腕:溝やシワの部分を細かくブラッシングします。パンツ:膝から下を丁寧にブラッシングし、裾がダブルの方は、中に入ったほこりまで入念にブラッシングしてください。ポケット:袋布を中から表にひっくり返してブラッシングしてください。いかがでしょうか。部位ごとに優しく、丁寧にお手入れしましょう。また、ブラシも使っていると汚れますから、ブラシのお手入れも大事です。薄めた中性洗剤の中で普通のブラシを使ってほこりを落とすようにし、後はぬるま湯の中ですすぐようにします。何回もお湯を取り替えてキレイになってきたら、タオルで優しくふき取るようにしてください。

 

一般的なスーツはアイロンでのお手入れも必要

ブラッシングの次に重要なのがアイロンです。アイロンはシワを取るだけでなく、生地に潜む微生物をやっつけ、蒸気で臭いを取り、生地のコンディション戻しに力を発揮します。そうはいっても、なかなか自宅のアイロン台が店仕様のようになってはいないでしょうから、簡単な方法としては、ハンガーに掛けてアイロンのスチームをあてたり、入浴後の浴室に15分間吊るしたりしておくだけでも、とりあえずシワ取り効果だけはありますから、実行することをおすすめします。ただし、何十万円するような高級生地のスーツは、生地の混率によるアイロン温度の調整ができなければ、本来の生地がダメになってしまうため、自分でのお手入れは難しいかもしれません。そういう場合は、ブラッシングのみにしておきましょう。