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礼服とスーツの違いとは

大人なら、礼服とスーツの違いをわかりたい

社会人なら、恥をかかないようにしたいもの

まず、礼服と普通のスーツの違いは、礼服はビジネスでは着ないこと、スーツは葬儀・告別式や結婚式では着ないことにあり、基本的にスーツというくくりでは一緒でも、着る機会はまったく別だということになります。また、礼服がただの黒い服だと思っていたら大間違い。これもビジネススーツの黒とはまったく別なのです。生地自体も違いますので、この黒色の違いが出る理由ともいえます。紳士売り場に行っても、礼服とスーツコーナーは分かれているでしょう。よって、礼服と普通のスーツとはまったくの別物だという認識をまず持ち、礼服が必要な機会があればレンタルするなり、購入するなりしなければならないと考えておくべきでしょう。社会人ともなれば、知らぬ存ぜぬでは通らなくなります。子供ではありませんから、葬儀・告別式や結婚式への参列や出席の機会の際に、上司、先輩、同僚、友だち、身内、親族などの間で恥をかくことのないようにしたいものです。

 

正式な場、公の場で通用する服装が礼服

特に若い年代でビジネススーツを購入する時、いきなりブラックを購入する方は少ないとは思いますが、そうだとしても、ビジネススーツと礼服のブラックは違います。社会人になると、よく身内から「万が一を考えて喪服は用意しておかないと・・・」といわれたものです。今は、親の世代でも非常識な方が増えていますから、そういうことを子供にいう親が減ってきたかもしれませんが、礼服は礼服で、スーツとは別に買い揃えるか、レンタルする必要があるのです。礼服の中でもブラックフォーマルは略礼服になりますが、日本の中に限っていえば冠婚葬祭のすべてに通用する服装になりますから、重宝かつ礼儀に適った服装だといえます。最近ではブラックスーツで代用するというようなサイトの書き込みもありますが、決して通用しないのです。正式な場、公の場で通用する服装というのが必ずあるのです。嘘だと思うなら、一度、ブラックスーツで出てみるとわかるでしょう。

 

 

礼服や喪服は、圧倒的に黒の色が濃い

黒のスーツと礼服の違いは、まず黒色が違う

礼服でまず日本人が思い浮かべるのがブラックフォーマルになりますが、スーツと何が違うという疑問が出るのは、黒という色が同じだと思っていることからではないでしょうか。同じだという意識では、そう思っても仕方ないのかもしれませんが、今からの説明を聞けば、同じ黒ではない、別のものだという意味があることがわかるでしょう。実は、ブラックフォーマルを筆頭に、礼服類の黒は、漆黒という真っ黒な黒で、それに対して普通のスーツの黒は、少しグレーがかった薄い黒なのです。日中の明るい場所で見れば一目瞭然で、品質も違っていることがわかってしまいますから、すぐ礼服かどうかも見抜かれてしまいます。ただ、いちいち、特に葬儀・告別式の場で大の大人が「あなたは普通のスーツですね」とはいいません。身内でない限り、誰も注意はしませんが、見抜かれているのです。もし、ここで黒のスーツしか持っていなくて、「マズイ!しまった!」と思ったなら、すぐに売り場でブラックフォーマルを購入するか、レンタルを検討するかの準備をしたほうがよいでしょう。

 

黒が濃い良い品質の礼服や喪服は値も張る

礼服や喪服は黒が濃ければ濃いほど、生地の品質も良いとされる高級品で、なぜかというと、漆黒になるまで何度も何度も染め直しをしながらでき上がっていくからです。黒に違いを出して、日常と非日常を分ける意味合いもあるのでしょう。黒が濃い良い品質の礼服や喪服は値も張りますから、売り場に行けばすぐわかります。最近では、ブラックフォーマルコーナーで販売されていても、黒色が浅いものと漆黒のものがあるようですが、その違いはやはり金額の違いであることが多いのです。黒色の他に手触りも違いますし、確かめてみることをおすすめします。体型さえ維持できれば、5~10年は着ることができますから、長い目で見れば結局、高いとはならないでしょう。もし、それだけの金額を出すことがキツイなら、レンタルで間に合わすという手段もあります。

 

スーツはフォーマルではないことは常識

スーツが万能服でも、冠婚葬祭用ではない

礼服というのは日本の呼び方で、海外ではフォーマルということになります。日本では着物もありますので、このような呼び方になったのかもしれませんが、儀式のある公の場に出るふさわしい服装としての位置づけということでは、礼服でもフォーマルでも同じ解釈になります。そうすると、仕事で着ているスーツなどはフォーマルではないということがわかるでしょう。着物のない海外では、スーツとフォーマルは明らかに違って当り前なのです。いくらスーツがビジネスの場で万能服のようになっているからといっても、儀式のある公の場で着ることは意味が違いますから、TPOに合わせて着替えることは常識ということになります。礼服というのは、冠婚葬祭に着て行く服装になり、モーニング、燕尾服、ディレクターズスーツ、タキシード、ブラックフォーマルは、どれも礼服の類なのです。ブラックフォーマルだけが礼服(フォーマル)ではなく、礼服の中にブラックフォーマルがあるということになります。日本の呼び名ではややこしいですが、とにかく、普通のスーツとフォーマルは違うということだけは覚えておきましょう。

 

フォーマルとは行事の場にふさわしい服装

フォーマルとは何か。この意味を考えればスーツとの違いが自然とわかるでしょう。フォーマルとは、これから行われる行事の場にふさわしい、品格ある服装を指し、場に則した気持ちで臨んでいますということを服装で表すことになるのです。・・・ということで、特別な機会に着る服装になります。そういうと、普段からスーツを着ていない方は、スーツを着ることが特別だからフォーマル?などという屁理屈でとらえられるかもしれませんが、そういうことではありません。その場にふさわしい服装、特別な服装というのは、冠婚葬祭の場で着る服装をいっているのです。厳しいパーティー会場やホテルのレストランでは、適した服装でなければ入れないこともあるくらいで、特に海外ではドレスコードにうるさいでしょう。

 

スーツと礼服は必ず使い分けなければならない

礼服はビジネスでは着られず、その逆もなし

ダークスーツも略礼服のうちでブラックフォーマルと同格だから、「結婚式にはダークスーツでも良い」とする解釈もありますが、いくら新品だとしても、普段着ているスーツと同じ服装で結婚式に現れて、誰が祝いの席の服装だと感じるでしょうか。しかも、日本人は小物遣いが下手ですから、まったく地味なダークスーツでは、アレンジもできないでしょう。少なくても日本では、ブラックフォーマルのほうがきちんとした礼儀をわきまえているととらえられます。ゲストとして結婚式でブラックフォーマル以外の礼服を・・・というのなら、夜ならタキシードがふさわしいでしょう。基本は、礼服はビジネスでは着られず、ダーク色でもビジネススーツは結婚式では着ることはできないのです。もちろん、葬儀・告別式で着ることはありません。もし、仕事を終えてから葬儀や結婚式に出ることがあって、そのまま会社にブラックフォーマルで行ったとしたら、それはそれでおかしなことになってしまいます。厳密にいえば、これもマナー違反といえるでしょうから、決しておすすめできない着方です。

 

礼服が急に必要なら、レンタルが便利

そもそもスーツには、ビジネスで着ること以外に使い分けはそうあるものではありませんが、礼服はきちんと格式に分かれていて、正礼装準礼装略礼装と3つに分けることができるのです。どれも適当に着用するのではなく、TPOに応じた着用が決まっています。男性の場合、礼服の正礼装は、燕尾服とモーニングで、女性の場合は、イブニングドレス、アフタヌーンドレス、五つ紋付黒留袖、五つ紋付喪服になります。準礼は、男性がタキシード、ファンシースーツ、ディレクターズスーツで、女性がディナードレス、セミアフタヌーンドレス、カクテルドレスになります。略礼装は、男女でブラックフォーマルになります。スーツと違って、これだけの種類の礼服を普段から揃えることは不可能でしょうから、そんな時はレンタルにすることが良いのです。