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ストレッチスーツとは

需要が高まっているストレッチスーツ

スーツにとって革新の始まり

今、ビジネスマンの間でブームとなってきている「ストレッチスーツ」。CMなどでも流れていますから、聞いたことはあるのではないでしょうか。ストレッチスーツとは何かというと、その名の通り、伸縮性のある機能性スーツのことをいうのです。伸縮性があるといえば、ジャージ素材を思い出すとわかると思いますが、体の動きに応じて伸び縮みしますから動きやすいでしょう。スーツの着心地がこの感じになっているのです。さらに、ちょうど、スーツはスリム型が主流になってきていることにも関係しているようで、動きやすさを重視していることに加え、体型をスリムに見せてくれることから、年代を問わず、ビジネスマンの間で人気となっています。スーツは、ビジネスマンにとってはなくてはならないものだからこそ、関心が高いのでしょう。通常のスーツといえば、生地に使用されている素材はウールやポリエステル、混紡素材など、どちらかといえば伸縮性の少ない生地になっていますから、まったく逆の素材を使用していることは、スーツにとって革新的なことになっています。

 

ストレッチスーツのメリット・デメリット

ストレッチスーツの需要が伸びてきているのは、スーツのシルエットがスリム化していることにマッチングしたからですが、何といっても機能性が受けているのです。キツキツにならずにシワになりにくい伸縮性、雨などに濡れてもヘタらない撥水性がメリットとしてあるでしょう。価格もこれまでの既製品のスーツとあまり変わることのないリーズナブルさですから、需要が伸びてきていることも納得できるのではないでしょうか。ただ、デメリットも存在します。多くが化学繊維を使用しているため、「案外クリーニングに弱いこと」、同じく化学繊維を使用しているがために「安っぽく感じられること」、まだ発展途上のため、「色・柄の種類が豊富ではないこと」などです。素材は進化するでしょうから、デメリットが克服される日もそう遠くはないかもしれません。

 

ストレッチスーツの素材はすごい

ストレッチ性の高いスーツの実用性

伸縮性のある繊維を使用しているストレッチスーツは、ライクラ(スパンデックスともいう)と呼ばれるポリウレタン系素材を10~20%ほど従来の生地に混紡することによって、生地を縦横に伸ばすことができます。ビジネスマンは、スーツを1日中着ていなければなりませんから、動きにくいスーツでは疲れてしまいます。伸縮性のあるストレッチスーツがあれば、仕事の効率が上がることでしょう。体の動きにぴったりフィットしてくれますから、ひとたびストレッチ性の高いスーツを着てしまうと、素材に伸縮性のないスーツを再び着ると、大変窮屈に感じるかもしれません。メンテナンスがしにくい、クリーニングで傷むといわれるストレッチスーツですが、お手入れにおすすめなのは水洗いクリーニングになります。

 

さらに進化するストレッチスーツの素材

ストレッチスーツの素材としてオーソドックスに使用されるのがポリウレタン系素材ですが、この頃では、ウール100%でのストレッチスーツも登場しています。メカニカル・ストレッチ素材と呼ばれ、ウール100%にも関わらず、ストレッチスーツの持つ伸縮性のメリットを実現しているのです。従来のウール100%素材の生地から何を違えてこうなったかというと、糸をねじって撚り合せる回数を多くしたことに違いがあります。ゴムを思い出してみましょう。ゴムを巻けば巻くほど反発力が大きくなり、引っ張るととても大きな伸縮性を発揮しますが、あの性質を応用しているのです。これまで、伸縮性のある素材は、着る時は良いのですが、実際の縫製は大変困難でした。それが、技術の進歩によって大量生産ができるようになったために既製品として登場するようになり、スリムスタイルスーツの流行りも後押しするという背景もあり、急激に人気を伸ばしてきた素材となっています。メカニカル・ストレッチ素材は、ライクラを含んでいるものよりクリーニングには適応していますから、スーツが長持ちするといわれています。

 

ストレッチスーツをぜひ着て欲しい人

フレッシャーズにも手が届く価格

通常のスーツだと、1回の立ち座りでシワができてしまいますが、ストレッチスーツは防シワ機能もありますから、出張に着ていくスーツとしても最適。最近では、自転車通勤のビジネスマンや、動きまわる新入社員や営業マンにも大好評を得ているスーツです。春先になると、フレッシュマンをターゲットにした、飛び跳ねたりするストレッチスーツのCMをよく見かけたりすることでしょう。見た目は普通のスーツなのですが、数倍もの生地の伸びがあって価格も2~3万円台と、フレッシャーズにも手が出しやすいのが特長なのです。新人で営業回りともなると、社内に座っている暇もないほど電車やバスなどで移動も多くなるでしょう。毎日がその繰り返しですから、普通のスーツではシワシワ。そんな時こそ、ストレッチスーツにすれば、帰宅後のシワのお手入れなども楽ですから、ぜひ、1着はおすすめしたいスーツです。数着あれば想像以上に重宝するでしょう。

 

体型で悩むビジネスマンには嬉しいスーツ

スリムタイプのスーツが主流になっていますが、ストレッチ素材が使用されているスーツも多いですから、スリムタイプであっても細めの体型でなければ着られないとか、サイズが小さくないと着られないとかいうことはありません。デザイン自体が細身に絞ってありますから、体型に関係なく着ることができます。ですから、ストレッチスーツであれば、少々ふっくら体型でもスリムデザインに合わせた体型に見せてくれるすごさがあるのです。オーダーメイドでそれなりに金額を払えば、ジャストサイズで見栄えの良いスーツはいくらでもでき上がりますが、何着もスーツを用意しなければならないビジネスマンにとっては、なかなか懐具合が難しいでしょう。そういう事情にも優しいのがストレッチスーツになりますから、年齢と共に体型で悩むビジネスマンにとっては嬉しいスーツではないでしょうか。

ピチピチ、キツキツでボタンが閉まらない、シワが寄るスーツからサヨナラしましょう。

 

全世代に広がりを見せる理由

動きやすさにハマるスーツ

ストレッチスーツの登場が結構ここ数年のことですので、若い世代から人気ということも頷ける点ではあります。20代では、まだまだスーツはおじさんくさいという意識があって、馴染めない服装であることは確かでしょう。若い世代という年代を考えた時に、新入社員はもちろん、入社して1~2年目ほどの新人でも、従来のかっちりしたシルエットのスーツだと、着慣れない人間にとっては、腕や脚の可動域が締めつけられるようで窮屈なものでしょう。見た目も堅苦しく、格好の良し悪しでいうと、悪いほうになってしまうでしょうから、どうせ着なくてはならないスーツを着るなら、細身に見えて体にフィットするストレッチスーツのほうが、まだマシということなのかもしれません。徐々に需要が中高年にも広がりつつあるのは、体型に合わせた動きやすさにハマってしまうのかもしれません。ストレッチスーツの開発に力を入れているある量販店では、スーツから人体に加わる力の衣服圧というものが、最大24%強軽減されたというデータも出ているほどですから、軽い=動きやすいということで、全世代にますます広がっていくのではないでしょうか。

 

女性にも待望のストレッチスーツ

女性も就活や仕事場で男性と同じようにビジネススーツを着ています。しかし、男性以上にスーツの機能性やデザインには不満を持っていて、彼女たちの希望を叶えるスーツというのはなかなかありませんでした。確かにデザインでいうと、これまでもフェミニンなものやマニッシュなものを意識したシルエットスーツなどはありましたが、女性のスーツとしてキレイに見える、見せるというところませは到達していませんでした。ところが、男性用と同時に女性にもストレッチスーツが誕生し、脚を長く見せるハイウエストのデザインや内ボタンなどにもこだわった機能的なデザインが出回り、動きやすくてスタイリッシュ性が高まったため、女性にもワンランク上のスーツとして人気が出ているのです。